佐賀市の佐賀女子高美術コース7期生の卒業制作展「、展(てんてん)」が、同市の県立美術館で開かれている。卒業を控えた20人が3年間で制作した作品を並べ、学びと成長の足跡を見せる。16日まで。
萩原悠月さんは「ミノルキ」で鈴なりに実った柿の木を描いた。高校生活は「もう一回やりたいくらい楽しかった」といい、「3年間の努力が実って柿のようにおいしい人生になるように」との思いを込めた。
石橋未夢(みゆ)さんの「My Friend」は同じ中学から佐賀女子高のファッションコースに進んだ友人をモデルにした。熱心にミシンに向かう友人の後ろ姿を、レースや布で装飾して仕上げた。「公募展などの締め切りに追われて大変だったけど、楽しかったことがよみがえる」と3年間を振り返った。
美術部部長を務めた真﨑結那(ゆいな)さんは「誕生日に徹夜して描いた」という「農家の宝庫」を展示し、「個性的な20人の、それぞれの思いが感じ取れる展覧会」と来場を呼びかけた。
午前9時半~午後6時(最終日は同4時まで)。(花木芙美)