佐賀県茶業振興大会(県茶生産振興協議会主催)が7日、嬉野市のJAさが嬉野支所で開かれ、2024年度の県茶共進会の表彰があった。「荒茶の部」の最優秀賞に白川稔さん(49)=嬉野市、「茶園の部」最優秀賞には田中勝也さん(36)=同=が選ばれた。
荒茶の部に出品された蒸し製玉緑茶、釜炒り茶の2茶種合わせて100点と、茶園の部の対象になった嬉野市、武雄市、唐津市の24園を審査し、入賞者を選んだ。荒茶の部について、県茶業試験場長の宮崎秀雄審査長は「栽培管理や摘採時期の判断が難しい気象条件の中、優れた品質の茶がそろっていた」と講評した。
農林水産大臣賞も同時に受けた白川さんは「茶業経営は厳しい状況にあるが、少しでも地域の若い後継者の目標となれるように頑張りたい」、田中さんは「無理なく安定した茶園管理に努め、全国茶品評会での上位入賞を目指したい」と意欲を見せた。
大会には茶業関係者ら約80人が参加。26年の全国お茶祭り佐賀大会に向け、全国茶品評会最高賞の継続した獲得などを盛り込んだ大会宣言を決議した。(市原康史)