野北悟議長(手前左)と田渕厚副議長(同2人目)に、議員定数削減の要望を伝える南里カヂ子会長(右)ら多久市区長会のメンバー=多久市議会

 多久市区長会(南里カヂ子会長)は13日、市議会(野北悟議長)に定数を現在の15から12に削減することを求める要望書を提出した。市議選では2015、19年と2回連続無投票となり、前回23年が12年ぶりの選挙となった経緯があり、定数削減に関する議会の考えについて明確な回答を求めている。

 要望書では、17年に当時の区長会が定数2減を求めたにもかかわらず、議会改革特別委が答申した1減の15議席に決まったことで、直後の選挙が無投票になったと指摘。区長会が市民の声を聞くために実施したアンケート結果を基に、12議席への削減を要望している。

 南里会長は、市の人口が1万8千人を切っていることに危機感を示し、「精鋭で多久を変えていってほしい」と要望した。野北議長は議員のなり手不足の問題を挙げた上で、「議会改革の中で議題として出させていただく」と応じた。(古川浩司)