第43回二科会写真部佐賀支部展が、佐賀市の県立美術館画廊で開かれている。支部員10人と賛助出品者が、昨年の本展入選作も含め、巧みな構図や技法が光る45点を並べる。16日まで。
コスモス畑に立つ少女を写した「アリス」で入選した花房和彦さん(70)=佐賀市=は、うつむいて教会の前を歩く男性をとらえた「夕礼拝」で哀愁漂う世界を見せる。坂本景(ひかり)さん(72)=同=は、らせん階段と看板の写真を合成した「らせん」で入選していて、陰影のコントラストが印象的な「日傘の女(ひと)」を並べた。
3月の二科会写真部展を前に、来場者の反応から出品作を考えようと開いた。二科会写真部会員で支部長の徳渕郁子さん(72)=鳥栖市=は「切り取りや強調の方法を、各人が工夫して撮っている。人の作品を見ることは勉強になり刺激にもなるので、ぜひ新メンバーにも加入してほしい」と話す。
午前9時半~午後6時(最終日は午後5時まで)。(花木芙美)