地方創生などについて語る野村ホールディングス名誉顧問の古賀信行氏=佐賀市のガーデンテラス佐賀ホテル&リゾート

 経営に役立つ情報などを提供する「佐賀共栄銀行ビジネスクラブ」が5日、佐賀市で開かれた。野村ホールディングス名誉顧問の古賀信行氏が、地方創生や投資など幅広い話題で講演し、「地域活性化のためには若い人を中核に未来を描くことが重要」と説いた。

 古賀氏は、経団連の地域経済活性化委員長を務めた経験などを基に、地方が活性化するためには中核となる人が外部からではなく、地元にいたり地域で育てたりすることが必須と指摘した。「特に若い人が町を改革していく姿が出てきた地域は強い。そういう動きを日本でいくつつくっていけるか、具体的な努力をする時だ」と述べた。

 日本の投資に関しては「リスクがつきもので危ないと言う人もいるが、リスクとは危ないことではなく、予測不可能な事象が起こることで、人生も同じ」と語った。その上で「自分がどちらの選択が割り切れるかをしっかり考えて(判断して)いくことが必要」と助言した。

 同行の取引先企業の経営者ら約270人が聴講し、交流会でも情報交換した。(北島郁男)