1月26日投開票された唐津市議選(定数28)で、「くじ引き」で落選した原雄一郎氏(50)が10日、当選した古田リバー氏(47)の当選無効を求め、唐津市選挙管理委員会に異議を申し立てた。両氏は最後の1議席を巡り、得票が1174票の同数で並び、公職選挙法の規定に基づいてくじ引きで当落を決めた経緯がある。
原氏にはその後、支持者から「異議申し立てをやるべき」などの声が届いたという。提出した文書では、(1)得票差がない(2)無効票が923票もあること(3)名前が似た候補がいて案分票の可能性がある-の3点から「票の再確認によって当選者が変わる可能性がある」と指摘した。
原氏は「票を入れてくれた人がいるので、可能性が残っている以上、申し立てをやるべきと考えた。選管からは『1カ月以内に何らかの判断が出る』と聞いている」と話している。認められた場合、投票結果の再確認をするケースもある。(宮﨑勝)