「第21回有田雛(ひいな)のやきものまつり」は、有田町の各所で開かれている。つややかな有田焼のひな人形が窯元や商社の店頭に並び、有名窯元が手がけた貴重な人形も見ることができる。3月9日まで。
アリタセラでは、店舗のショーウインドーに多彩な装いのひな人形が並ぶ。催事スペースには、しん窯が絵付けをした高さ2・7メートルの座りびな七段飾りが置かれ、華やかな色合いで来場者の目を引いている。
有田館には、柿右衛門窯や香蘭社が手がけた気品あるひな人形が飾られている。古い建物が軒を連ねる内山地区の焼き物店では、代々伝わる段飾りなどが披露され、ひな祭りの気分を高めている。
主催する有田観光協会は、謎解きやインスタグラムの動画コンテストなどの町歩き企画も用意している。雪の影響で初日の人出はまばらだったが、古田秀之事務局長(55)は「期間は1カ月あるので、寒さが緩んで来てもらっても大丈夫です」と話す。(青木宏文)