佐賀県の山口祥義知事は7日、総額5130億2100万円の2025年度一般会計当初予算案を発表した。新型コロナウイルス対策や国民スポーツ大会関連経費の減額などで、前年度比1・4%減となった。7月の自衛隊輸送機オスプレイ配備に向け、有明海漁業振興・補償基金を設置するほか、県立大関連費などを盛り込んだ。予算規模は過去5番目の大きさ。
山口知事は会見で「山口県政の基軸は『人』。人材が育成され、その人材が佐賀で活躍して、その人材同士がイノベーションを起こして佐賀の地から新たな価値がつくられる。それが王道だという思いで予算を組み立てている」と述べた。
オスプレイ配備に伴う基金は初年度に15億円を積み立てる。着陸料5億円を毎年積み立て、20年で総額100億円。初年度に支出する10億円分は、毎年1億円ずつ繰り戻す。漁業の長期的で安定的な振興を図るための基金と位置づけた。