神埼市の西九州大で7日まで、外国人留学生向けの文化講座が開かれた。ネパールや中国出身の約30人が参加し、神埼地区日中友好協会の会員から日本の若者文化や伝統、歴史の魅力を学んだ。
初日の3日は漫画とアニメがテーマで、同協会の吉原千絵さん(37)が、佐賀藩士が武士の心得を説いた「葉隠」に通じる作品として、人気漫画「鬼滅の刃」「るろうに剣心」を紹介。「大けがをしても人々を守るところや信頼にあふれた師弟関係は、葉隠に記された武士道精神と共通する」と話した。
参加者は漫画を1冊選び、登場人物の名前や印象に残ったシーンをワークシートに書いた。るろうに剣心を手に取ったネパール出身のラムサル・スラジュさん(28)は「主人公が刀を握って、戦いの準備をしているシーンは力強さを感じた」と感想を話した。
5日間の講座では、日本の昔話や神埼市の偉人なども学習。最終日にスピーチコンテストも実施した。(樋口絢乃)