佐賀県沖の有明海で養殖された冷凍網ノリの今季初めての入札会が6日、佐賀市の佐賀海苔共販センターで開かれた。強風などにより摘み取りができなかった影響で販売枚数は77万枚と大幅に少なく、平均単価は24円68銭だった。
今季の冷凍網ノリは1月23日に張り込みを解禁した。摘み取りは3日間程度を想定していたが、強風など天候の状況から約1日になった。このため、販売枚数は見込んでいた約2千万枚から77万枚と大幅に少なくなった。出品したのはノリを生産している14支所のうち東部の3支所だけで、商社は約40社が参加した。
販売枚数の差が大きいため単純比較はできないが、平均単価は前季の初入札を6円以上下回った。販売金額は1901万円。
ほとんどの支所で1回目の摘み取り分は次回の20日の入札会に出品される予定。県有明海漁協の深川辰已参事は「少雨で栄養塩不足が続いているが、今後温かくなって雨が降ることを期待している」と話した。(古賀真理子)