江戸期に始まった佐賀のお茶がゆの文化を今に伝える「佐賀お茶がゆ会」が、設立50周年を迎えた。
会員数は36人で、30代から80代までの幅広い年代が集う。毎月1回、昔ながらのお茶がゆを食べながら、ゲストを迎えての講話や会員同士の交流を行う。お茶がゆの振る舞いも、肥前通仙亭や松原神社などで年に3回ほど実施する。県産米とお茶、サツマイモを使い大鍋でふっくらと炊き上げたお茶がゆは毎回好評だ。
このほど記念誌も発行し、会長の中島雅博さんは「先人らが50年つないできてくれた。これから50年、100年と後世に佐賀の食文化を伝えていきたい」と話す。
佐賀城下ひなまつりのオープニングに合わせ、8日午前10時から、肥前通仙亭で振る舞いを行う。炊きたてのお茶がゆ300食を準備して来場を呼びかけている。(地域リポーター・富崎喜代美=佐賀市)