高校教師らの意欲作が並んだ書作展=佐賀市の佐賀大学美術館

 第49回佐賀県高校書道教師書作展が、佐賀市の佐賀大学美術館でこのほど開かれた。高校生に書道を教える教師らが自身の作品と向き合った、意欲あふれる作品44点が並んだ。

 致遠館中・高の正寶直翠(直美)さんは漢字かな交じりで三木清の文章を書き、余白と線を大胆に配置した。佐賀学園高の山口越周(紀子)さんは、新春を祝う万葉集の歌を自ら文様を刷った唐紙で彩った。佐賀北高の田中万沙代(昌代)さんの少字数書は、躍動的な線とスケールの大きさで目を引いた。

 県内の高校などで指導する30人が参加した。佐賀西高(兼高志館高)の松尾海燦(洋一)さんは「挑戦する生徒が少ない漢字かな交じりの作品が多く集まった。生徒のやる気に火を付ける指導であり、展示でありたい」と話した。

 県高校臨書展生徒優秀作品の展示もあり、書道部員の特選56点と奨励賞70点、授業生徒の優秀72点を紹介した。(花木芙美)