白石署(武藤一誠署長)はこのほど、詐欺被害を未然に防いだ大町町と武雄市のコンビニエンストア従業員3人と、道に迷った90代の女性に声をかけて保護した白石町の夫婦に感謝状を贈った。
セブン-イレブン肥前大町店店長の田中寛明さん(46)=大町町=と従業員の宮原尋さん(21)=武雄市、松茂南さん(20)=同=は昨年12月14日、3千円の電子ギフトカードを購入しようとした70代の男性に購入理由などを聞いて詐欺を疑い、警察に連絡して被害を防いだ。
宮原さんは「少額でも油断できないと思った。事前に防げてよかった」と話した。
白石町の緒方祐二さん(38)と妻の万貴子さん(37)は昨年12月15日午後10時40分ごろ、自宅周辺をおぼつかない足取りで歩く高齢の女性を発見し、「変な人に思われてもいい」と追いかけて声をかけた。女性は薄着で、「どこに行きよったか分からん」と話したため自宅に招き入れ110番した。
万貴子さんは「女性を見て認知症の祖母が頭をよぎった。無事家に帰ることができたと聞き安心している」と胸をなで下ろした。(丸山美陽)