明治政府軍と佐賀藩士族が戦った「佐賀の乱(佐賀戦争)」を率いた江藤新平と島義勇を顕彰する式典が1日、佐賀市で開かれた。山口祥義知事や北海道副知事ら約120人が出席し、顕彰碑の前で江藤の「復権宣言」を発表、2人の功績を再評価し、広げていくことを誓った。

 江藤の没後150年に当たり、県が進める「復権プロジェクト」の一環。式典は裁判で死罪となった13人の顕彰碑前で開いた。佐賀東高演劇部が復権宣言を読み上げた。司法制度や国民皆教育の骨格を築いた功績に触れ、「江藤の比類なき偉業と、それを打ち消してしまった佐賀戦争の本質を皆が知り、語り、佐賀の誇りを取り戻す」と強調した。