鹿島市とNTT西日本佐賀支店は31日、ICTを活用して「持続可能なまちづくり」を進める連携協定を締結した。市民サービス向上と地域課題解決を目指したDX(デジタルトランスフォーメーション)推進などに取り組む。
同市は無料通信アプリLINE(ライン)の公式アカウントを活用し、スマートフォンが市役所の窓口を担う「てのひら市役所」の普及に力を入れる。ゼロカーボンシティ宣言の実現に向けてもデジタル技術を活用。協定ではDX推進のほか、脱炭素社会の実現を目指すGX(グリーントランスフォーメーション)の取り組みなどで協力する。
市役所であった締結式で、松尾勝利市長は「デジタル化を具体的に進める手法など助言をいただきたい。市内でDXを進める企業、団体とも一緒に進められれば」と述べた。同支店の國本裕久支店長は「鹿島市の取り組みに貢献できる提案をしたい」と話した。
ICT活用に関する同支店と県内自治体の協定締結は、2022年の嬉野市に続き2例目。(市原康史)