アライグマ捕獲の方法についての説明に聞き入る参加者=小城市のゆめぷらっと小城

 近年、捕獲頭数が増えているアライグマの被害を減らそうと対策を学ぶ研修会がこのほど、小城市で開かれた。猟友会や市町の職員ら63人が参加し、生態や農作物被害の特徴、捕獲方法について知識を深めた。

 佐賀県が開き、担当者が県内の被害や捕獲状況を説明した。アライグマの農作物被害は2009年度から発生し、近年はほぼ県内全域で年間3千頭超を捕獲していると報告。農作物への被害は23年度で約600万円に上り、「別に生活被害や家庭菜園の被害もあるとみられる」と説明した。

 アライグマは春に平均3、4頭を出産し、初期死亡率が比較的低く繁殖力が高いという。対策では、離乳期前に成獣のメスを捕獲することが重要になると話した。

 箱わなでの効果的な捕獲方法について、開発・販売を手がける企業による講演もあった。(古賀真理子)