ご飯のお供として世代を問わず親しまれ、近年市場も拡大している「ふりかけ」。スーパーに並ぶ定番から高級志向のものまでさまざまだが、自分だけのオリジナルのふりかけを作ったことはあるだろうか? 「色落ちノリ」を活用した、鹿島市のユニークなふりかけ作り体験を紹介したい。(清川千穂)
肥前浜駅の観光案内所に行くと目に入る「ふりかけ作り体験」コーナー。県産ノリのほか、さけフレークやあられ、じか火焼きのカツオ節など約10種類の具材がずらりと並ぶ。ノリや具材をたっぷりと入れて1回500円という手頃さ、作ってみたい欲にかられて手を伸ばす人が多く、地元住民や外国人観光客を楽しませている。
仕掛け人は、鹿島市でノリの養殖・加工・製造販売を行う「海苔ラボ 松栄丸(まつえいまる)」の松本理絵さん(48)。ノリの不作に頭を悩ませ、商品にならずに廃棄される「色落ちノリ」に需要はないか、活用の可能性を探る中で思い付いた。