大学生に信用金庫の仕事について理解を深めてもらう講義が24日、佐賀市の佐賀大本庄キャンパスで開かれた。城南信用金庫(本店・東京都)の前理事長で相談役の川本恭治氏や県内信金の理事長らが、地元密着の金融事業や信金のネットワークを生かした企業支援などを説明した。
川本氏は、信金は全国に254あり、営業地域が限定▽協同組織▽取引は中小企業専門-といった特徴を示し「町の皆さんを応援する金融機関」と説明した。城南信金では顧客の困り事を解決する営業方針に切り替え、コロナ禍も飲食店のテイクアウトを支援するなどし、その結果業績が伸びたことを紹介した。
全国の信金が市町村などとネットワークを構築し、災害復興支援や特産品を生かした商品開発に取り組んでいる事例も解説。「感謝をされるとやりがいがある。いろんな人に出会って『この仕事をしてよかった』と思える仕事を見つけ、日本を支えて」と助言した。
唐津、伊万里、九州ひぜん、佐賀の4信金の理事長も登壇し、顧客の販路拡大支援やスポーツ大会開催などの事業を挙げ「地元に必要とされる金融機関を目指している」と語った。経済学部2年の220人が聴講した。(北島郁男)