吉野ヶ里町の統合庁舎新築工事の安全祈願祭が24日、同町吉田の建設予定地で開かれた。外観は、吉野ケ里遺跡の主祭殿をモチーフに景観に配慮したデザインを採用している。2026年8月に完成予定で、同年度中の開庁を目指す。
1962年建設の三田川庁舎と73年建設の東脊振庁舎の老朽化を受け、吉野ケ里歴史公園東側に統合庁舎を新設する。新庁舎は鉄骨造り地上4階建てで、延べ床面積は約5890平方メートル。庁舎本体と外構工事の建築費用は約39億4900万円。財源は、25年度末に発行期限を迎える合併特例債を活用し、残りは基金などを充てる。施工業者は一般競争入札で松尾・牟田建設共同企業体に決まり、落札率は98・98%だった。
安全祈願祭には伊東健吾町長ら関係者約50人が出席。伊東町長は「50年以上使う立派な庁舎を目指している。北側にも防衛庁の補助事業を活用してさまざまな施設をつくり、町の中心地として発展させたい」と話した。(樋口絢乃)