JR九州の古宮洋二社長は23日の定例会見で、九州新幹線長崎ルートの新鳥栖ー武雄温泉の整備方式を巡り、佐賀新聞社の県民世論調査で全線フル規格の賛否が拮抗(きっこう)したことに関し「新幹線がつながることの利便性を分かっていただけたことが(拮抗の)要因の一つではないか」との見方を示した。
昨年11月実施の県民世論調査で、整備方式に関する質問に対し「フル規格で整備せず在来線を活用」が35・5%(前回比6・7ポイント減)、「フル規格で整備」は35・0%(7・1ポイント増)。比較可能な過去2年では、10ポイント以上の差で「在来線活用」が上回っていた。