駐屯地工事中止を求めゲートを封鎖しようとする参加者=佐賀市川副町

 佐賀空港(佐賀市川副町)への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画に反対する市民団体は22日早朝、佐賀空港西側の駐屯地予定地前で抗議活動し、工事車両の出入り口を封鎖した。

 「オスプレイストップ!9条実施アクション佐賀」が呼びかけ、県内外から約15人が参加した。午前6時半から約1時間半にわたって3カ所のゲートをふさぎ、旗やプラカードを掲げて工事中止を求めた。

 佐賀大名誉教授の豊島耕一代表は「裁判中で地権者が認めていない工事が進められるのはおかしい」と抗議した。参加者は、頻発するオスプレイの事故や、米海兵隊オスプレイが沖縄県伊江島沖に約450キロの貨物を落下させた16日の事案に触れ、危険性を訴えた。

 空港北側の道路では工事現場に入れない車両が長い列をつくり、周回したり、徒歩で現場に向かったりしていた。

 午前7時ごろ、通報を受けた警察官約10人がゲートの一つで安全確保をし、工事車両を進入させた。(上田遊知)