佐賀空港に設置された少人数向けのカラオケシステム。ターミナルビル1階の中央階段の横にある=佐賀市川副町

佐賀空港に設置されたカラオケを楽しむ利用者=佐賀市川副町

佐賀空港に設置された少人数向けのカラオケシステム。ターミナルビル1階の中央階段の横にある=佐賀市川副町

 佐賀空港(佐賀市)に少人数向けのカラオケシステムが登場し、22日からサービスが始まった。1曲から歌うことができ、出発前や迎えの待ち時間を過ごす際の選択肢が広がる。国際線で訪れる外国人観光客の利用も期待される。

 ターミナルビル1階の中央階段付近に、第一興商(東京)が販売するボックス型のカラオケブースが設置された。幅と奥行きが各1・5メートル、高さは2・4メートル。中にはモニターやマイク、ヘッドホン、2脚のいすがあり、4人まで利用できる。外観に空港のマスコットキャラクター「むっぴー」のイラストを施した。料金は1曲につき100円。

 最初の利用者は、カラオケ店を経営する江口泰子さん(61)=福岡県大川市=と会社員の松藤隆治さん(61)=同県柳川市。初めてヘッドホンをつけて歌った江口さんは「音響がよくてびっくり。(自身の店は)佐賀のお客さんも多いので教えてあげたい」と笑顔を見せた。松藤さんは「一人で楽しむにもいいかも。施設が充実した大きな空港より、佐賀空港だから合っている気がする」と話した。

 同社によると、同じカラオケシステムは2019年に発売、昨年末現在で全国の商業施設や温浴施設など128施設に計200台を導入している。国内の空港への設置は初めて。

 ターミナルビルを管理・運営する九州佐賀国際空港ビルの担当者が昨年10月、東京都の展示会で商品を知り、「待ち時間や空き時間の新たな楽しみ方に」と導入を決めた。佐賀空港にはソウルや上海、台北とを結ぶ国際線を利用する海外客もおり、担当者は「カラオケはアジア圏でも大人気。佐賀での楽しい思い出の一つにつながれば」と話す。

 カラオケは、午前5時25分から午後10時まで利用できる。(円田浩二)