演劇鑑賞団体「佐賀市民劇場」の2025年例会のスケジュールが発表された。栗原小巻さんが主演する不朽の名作「アンナ・カレーニナ(新版)」や社会問題を扱った現代劇「猫、獅子になる」など、バラエティーに富んだ6本が並ぶ。

 栗原さんは2月、2021年以来15本目の例会で、松井須磨子さんが演じたアンナ役に挑む。文豪トルストイの芸術や哲学を凝縮した濃厚な舞台を届ける。

 4月の「猫、-」で主演する岩崎加根子さん(92)は昨年12月、紀伊國屋演劇賞個人賞に輝いた。宮沢賢治の「猫の事務所」の物語と重ね合わせながら、長年引きこもる子どもと支える親が抱える「8050問題」に迫る。