嬉野市は吉田出張所で行っている住民票の写しなど証明書の交付業務を吉田郵便局に委託し、20日から運用を始めた。コンビニエンスストアでの証明書取得が進む中、出張所の利用減に伴う対応で、同出張所の窓口業務は3月末で終了する。

 吉田郵便局に委ねたのは戸籍や住民票の写し、印鑑登録など各種証明書のほか、市発行のはり・きゅう受診券の交付事務。窓口で申請書を提出し、その場で証明書などを受け取れる。郵便局職員が対面で応対し、これまでの出張所窓口業務より1時間遅い午後5時まで対応する。

 吉田出張所には現在、職員1人が常駐するが、3月末で廃止して業務の効率化を図る。

 日本郵便九州支社によると、郵便局への業務委託は佐賀市(3局)、唐津市(10局)に続いて県内で3自治体目。吉田郵便局の白水雅彦局長は「コンビニでの証明書取得では機械操作に戸惑う人も多い。高齢者など住民の安心に貢献したい」と話した。(市原康史)