日本学生野球協会の表彰選手に選ばれた有田工高の前田壮梧主将=佐賀市の佐賀商高

 日本学生野球協会の2024年度表彰選手に選ばれた有田工高3年の前田壮梧選手への表彰伝達式が20日、県高野連事務局がある佐賀市の佐賀商高で開かれた。昨夏の甲子園大会に出場を果たし、「3年間きついことも多かったが、誰もやめることなく最後までやり通すことができた」と笑顔を見せた。

 前田選手は主将として守り勝つ有田工高の野球をけん引した。同校は2年ぶり3度目の甲子園に出場し、開幕試合を戦った。

 卒業後は福岡県の自動車工場に勤務し、野球からは離れる。「我慢強くまじめな社会人になりたい」と就職を心待ちにした。

 表彰は各都道府県高野連から推薦を受けた今春卒業の野球部員が選考対象で、高校生47人と大学生26人が受賞した。佐賀県関係では、大学の部で九産大(福岡)で主将を務めた唐津商高出身の市丸紘樹内野手も選ばれた。(北川尊教)