大学入学共通テストは19日、「理科」「数学(1)・(2)」「情報」の3教科があり、2日間にわたる全日程を終えた。佐賀県内では佐賀市の佐賀大本庄、鍋島の両キャンパスが会場となり、「数学(1)」はこの日最も多い2966人が受験した。新学習指導要領にのっとり新設された教科「情報」は2849人が受け、難度についてはさまざまな受け止めが聞かれた。
2022年度からの新学習指導要領に伴い、試験は昨年までの6教科30科目から7教科21科目に。教科「情報」が加わったほか、地歴公民の科目が再編され、「国語」「数学(2)」の試験時間はそれぞれ従来より10分延びる変化もあった。
新教科「情報」について、国立大文系を目指す武雄高の男子生徒は「模試や授業の復習で対策した。難しさは捉えかねている」とやや不安げ。旧教育課程履修者のための経過措置「旧情報」で受験した中嶌爽詠(そよむ)さん(19)=佐賀市=は「専門的と感じる問題もあったが、全体的に難しくはなかった。ただ志望学部は情報の配点が一番大きく、軽視できない」と感想を述べ、「今は解放感もあるが、2次試験に向けて頑張りたい」と気を引き締めていた。
平均点の中間発表は22日、最終発表は2月6日。得点調整の有無は24日に発表される。(志垣直哉)