佐賀市大和町の堤防の工事現場でこのほど、高校生による写真撮影会が開かれた。致遠館高(同市)の写真部員15人が、普段は立ち入ることのできない現場や重機を写真に収め、建設業への関心を深めた。
高校生が工事現場の写真を撮影する「青春ビルドプロジェクト」の一環で、森永建設(同市)が開いた。生徒は同社の社員や国土交通省佐賀河川事務所の職員から仕事内容などの説明を受け、建設が進む嘉瀬川の堤防の工事現場を撮影。目の前で重機が動く様子に驚きながらシャッターを切った。
1年の仲矢希帆さんは「重機が動いている様子を見る機会はなかなかない。近づいて撮影することで実際の現場の雰囲気を肌で感じることができた」と話した。
プロジェクトの実行委員長を務める長崎大職員で土木学者のデミー博士こと出水享(でみずあきら)さん(45)は「初めて土木の現場を見て感じたことを切り取ってほしい。高校生から見た建設業の魅力発信につながれば」と期待した。(秋根紗香)