「競技かるた」で素早く札をはたく高校生=唐津市鏡の恵日寺

2人一組の「源平合戦」で札を取り合う中学生=唐津市鏡の恵日寺

「五色百人一首」で札を取り合う小学生=唐津市の鏡公民館

 新春恒例の佐賀県百人一首大会が13日、唐津市鏡の恵日(えにち)寺、鏡公民館であった。「競技かるた」など3部門に市内外の小学生から高校生まで約120人が出場。領巾振(ひれふり)山(鏡山)の佐用姫など万葉集ゆかりの地で、歴史や和歌に親しみながら熱い戦いを繰り広げた。

 地元の「かがみふるさとづくりの会」(片峯修会長)などでつくる実行委員会が開き25回目。小学生は1色20枚の「五色百人一首」のうち青、赤、黄色に分かれ、中高生は2人一組の「源平合戦」と個人の「競技かるた」で札を取り合った。

 参加者は並べた札の位置を覚えた後、読まれる上の句に耳を澄まし、目を凝らした。見つけると素早く手を伸ばしたり、勢いよくはたいたり。「青」で優勝した同市の鶴田凜星(りせ)さん(外町小5年)は初出場で「家でお母さんと練習してきた。強い人がいたけど、頑張ることができてよかった」と喜んだ。

 審判や駐車場誘導など運営には唐津西高、鏡中の生徒がボランティアで参加。競技委員長の波戸内勝彦さん(鏡かるた会)は「コロナ禍はあったが、地域の協力もあり続けられている。このいい文化をこれからも」と話した。(松田毅)