二紀会会員の遠矢秀三さん(67)=福岡市=の個展が、佐賀市のギャラリーnikoで開かれている。猫をモチーフに、日常の一場面や犬と戯れる様子などを写実的に描いた約65点が並ぶ。入場無料。19日まで。
遠矢さんは教員の定年後に本格的に絵を描くようになり、福岡市の絵画教室やカルチャーセンターで講師を務めている。約10年前から写実作品に取り組み、黒いキャンバスに描く独自の技法で作品を制作する。
油彩の「三兄弟」は、扉の隙間から連なってのぞき込む3匹の猫を繊細に描き込んだ。ユニークな表情と細部まで描いた毛並みで、旺盛な好奇心を表現した。大型犬と子猫の戯れ、子猫をくわえて移動する母猫などの作品も並ぶ。
佐賀県での個展は初めてで、遠矢さんは「写真とは異なる一本一本の細かい線などを見て楽しんでもらえれば」と話す。
午前10時から午後5時(19日は午後4時)まで。19日は遠矢さんが在廊する。(坂本有佐)