2050年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティさがし」を表明している佐賀市は、先進的で効果的な取り組みを実施しているとして、クリーニング業を中心に展開する「クリーンライフ福島」、農漁業・工業資材の卸売販売などの「ミズマチ」、海外販路開拓を軸に県内の異業種でつくる「SAGA COLLECTIVE(サガコレクティブ)協同組合」の3者を表彰した。
市は脱炭素に向け取り組む事業者を22年度から「ゼロカーボンシティさがし推進パートナー」として認定する制度を始めた。昨年末までに165事業者・団体を認定、特に優れた事業者を選考し表彰している。
効果的な取り組みを評価する「グッドパートナー賞」にクリーンライフ福島▽他の事業者の良い参考となるような取り組みを評価する「グッドモデル賞」にミズマチ▽脱炭素に向けた先進的な取り組みを評価する「グッドチャレンジ賞」にSAGA COLLECTIVE協同組合が選ばれた。蒸気の再利用による燃料使用量の削減に取り組んだり、食品ロス削減に向け社内でフードバンクを行ったりといった実践が評価ポイントとなった。
表彰式は3回目。坂井英隆市長は「脱炭素時代に折り合いをつける葛藤、チャレンジ、悩みなどいろんなことがあると思う。努力に対し、感謝を申し上げる」と祝辞を述べた。表彰状を受け取った代表者はそれぞれの取り組みを紹介し、「コスト増ではなく先行投資との視点を持つ」ことの重要性などを指摘した。(川﨑久美子)