玄武をモチーフにした陶人形やタペストリーを展示する宮崎陶里さん(右)と妻の直子さん=佐賀市の高伝寺前村岡屋ギャラリー

 「あかね工房」(伊万里市)の陶芸家・宮崎陶里さん(75)と息子の康平さん(40)の陶人形展が、佐賀市の高伝寺前村岡屋ギャラリーで開かれている。中国の神話に登場する四神の一つ、玄武を表情豊かに制作した作品など約150点が並ぶ。入場無料。12日まで。

 今年の干支(えと)の蛇と亀が合体した神獣である玄武をモチーフに選んだ。康平さんは四神の中でも最高位とされる玄武の力強さを強調し、陶里さんは縁起物の打ち出の小づちを添えて愛らしさを表現した。ユニークな表情で口を大きく開けて笑うだるまや、水彩や墨で描いたひな人形のタペストリーなども展示している。

 陶里さんは「蛇は脱皮し再生を示す縁起物。亀の上にたたずむ蛇の多彩な表情を楽しんでほしい」と話す。午前10時から午後6時まで(最終日は午後5時まで)。問い合わせは同ギャラリー、電話0952(24)5556。(坂本有佐)