県展入選作の「飽和」と片岡奈美さん

 神村学園武雄校舎3年の片岡奈美さん(18)は、昨年の県展デザイン部門で入選しました。受賞作の「飽和」は、いろんなことを考え過ぎて心も体もいっぱいになった自分の姿をペン画で表現しました。片岡さんは「入選すると思っていなかったのでびっくりした」と話します。

 一昨年は、口から出る言葉を何色もの絵の具で表現した作品「嘘」で入選しました。2年連続の入選に「余計に驚いた。本当に自分でいいのか、というのが正直な気持ちだった」と振り返ります。

 描くことは小さい頃から好きだったそうで、特に先生に師事することもなく、ほとんど独学で続けてきました。自分の心で感じたものを素直に表現することを常に意識して、作品に向き合っているそうです。

 4月からは西九州大に進学し心理学を専攻しますが、サークルに所属して絵を続けたいと思っています。「仲間と学ぶことによってさらに自分を磨きたい」。次はもっと大きな公募展で受賞したいと、目を輝かせています。(澤登滋)