人々の暮らしの中で生まれ、伝統を重ねてきた民芸品が改めて注目されている。若い世代や外国人観光客などからも人気を集める九州・沖縄のわがまちの民芸品を、佐賀新聞をはじめ地方紙の記者が紹介する。全9回。

 

 キクやツバキ、ウメなど色鮮やかな模様が入った肥後てまり。江戸時代に作られ始めたといわれる。熊本城下のてまり唄「あんたがたどこさ」も有名だ。子どもたちがてまりで遊ぶ姿はほとんど見られなくなったが、今も観賞用として多くの人を楽しませている。