県知事賞に輝いた野口百誉さん(鳥栖西中1年)のポスター

県知事賞を受賞した野口百誉さん=佐賀市のアバンセ

 「第17回ネットの安全・安心けいはつコンクール」(同実行委主催、佐賀新聞社など後援)の表彰式が5日、佐賀市のアバンセであった。最高賞の県知事賞に選ばれたポスター部門の野口百誉(ももよ)さん(鳥栖西中1年)をはじめ、39の個人・団体が表彰された。

 野口さんは有害な情報の閲覧を制限する機能「フィルタリング」に着目。スマートフォンを利用する子どものそばで保護者が目を光らせ、薬物や暴力、課金トラブルなどの危険から守る様子を描いた。

 スマホやネットの安全な利用法を調べる中でフィルタリングを知ったという野口さんは「ポスターを見て親子でルールを話し合い、みんなが安全で楽しくネットを使えるようになれば」と受賞を喜んだ。

 ポスター、動画、啓発動画感想文の3部門に計893点が出品された。式では動画部門の受賞作が上映され、ネットを介した消費者トラブルなどについて県警サイバー犯罪対策課の講話もあった。ITサポートさがの陣内誠理事長は、グループチャットなどで過激化しやすいネットいじめの仕組みを解説し「ネットの特性を理解した上で使って」と呼びかけた。

 最優秀学校賞には鳥栖市の香楠中が選ばれた。受賞作は14日午後3時まで、アバンセの1階に展示する。(志垣直哉)