德安和博さんの伊東マンショ像と油彩画

 佐賀県ゆかりの幕末維新期の偉人像を手がけた佐賀大芸術地域デザイン学部教授の德安和博さんが、ふるさと長崎県南島原市のアートビレッジ・シラキノで彫刻展を開いている。同市からヨーロッパに派遣された天正遣欧少年使節団の伊東マンショの胸像をメインに据え、これまでの制作を振り返る。13日まで。

 德安さんは1967年生まれ。長崎県で中学高校の教員を経て、2008年から佐賀大で指導に当たる。日展の彫刻部門で特選を2度受賞している。

 新作の伊東マンショの胸像に加え、制作のためのドローイングや油彩画も展示する。佐賀城鯱(しゃち)の門北側広場に立つ鍋島直正公銅像の原寸大の樹脂胸像、日展の特選受賞作も並ぶ。

 開場は午前10時~午後6時(最終入場は午後5時半まで)。入場無料。(清川千穂)