身近な物や食べ物など「モノの始まり」をテーマにした企画展「はじまりのカタチ~モノのうつりかわりをたどる」が、武雄市図書館・歴史資料館で開かれている。約20品を「食べ物」「家」「町」「図書館」「武雄市」に分類し、約60冊の蔵書と共にルーツを紹介している。入場無料、26日まで。
家のコーナーでは、家電の移り変わりをパネルで解説している。このうち冷蔵庫は、1830年代に米国で発売され、1930(昭和5)年に日本に導入された。当時の価格は720円で、現在の貨幣価値で計算すると288万円の高級品だったという。
昭和30~40年代の乗り物のおもちゃや塩化ビニール製レコードのソノシート、洗濯機、電気こたつ、電話機などは実物を展示し、来場者の注目を集めていた。
武雄市ゾーンでは、武雄神社、武雄温泉、武雄温泉駅、市図書館・歴史資料館を取り上げ、パネル展示と蔵書でそれぞれの歴史を振り返る。武雄神社の創建は約1300年前にさかのぼり、武雄駅は1895(明治28)年の開業から130周年を迎えた。
企画展は同図書館の司書が発案し、年1回開いている。今回担当した森田祥さんは「知っているようで知らないものがあると思う。展示を通じて“モノのはじまり”をあらためて認識してもらえれば」と話している。
午前9時から午後7時まで。問い合わせは同館、電話0954(20)0222。(澤登滋)