正月の文化を楽しむイベントが佐賀市の佐賀城本丸歴史館で開かれている。2日は、書家の貝原美咲さん(24)が大筆書きを披露し、「瑞夢」と記して来館者らの幸せを願った。
貝原さんは縦170センチ、横225センチの和紙に向かい、大筆で力強く揮毫(きごう)し、見守った約90人から拍手が沸き起こった。貝原さんは「瑞夢」の意味を「縁起の良い夢、幸運を予兆する夢」と説明し、「来館者やその周りの人の行く末が幸いでありますように」と思いを語った。
たこや羽子板作り、書き初め体験もあった。福岡県北九州市から実家の大町町に帰省していた妹の貝原菜月さん(20)は「寿」という字をしたため、「自分や家族が健康に過ごせますようにという願いを込めた」と笑顔を見せた。3日は、獅子舞奉納や赤ちゃんを対象にした「ハイハイレース」もある。(樋口絢乃)