正月をテーマにした華やかな作品が並んだ会場=佐賀市の佐賀城本丸歴史館

 いけばな小原流佐賀支部(穴井貴遙支部長)の花展「花の輪・人の輪-みんなの花展」が21、22の両日、佐賀市の佐賀城本丸歴史館で開かれた。支部員25人が松や季節の花などを使い、正月をテーマにした作品を手がけた。

 役員3人による合同作品は、カエデと漂白したビロウヤシの紅白でめでたさを演出した。オモトなどの葉物に動きを見せる角度で生けて、鳥が飛ぶイメージを加えた。

 名尾手すき和紙の上に置いた重箱に葉ボタンや赤いナンテン、手まりを添えた作品や、中国の正月花であるバラと松を組み合わせた作品なども会場を華やかに彩った。

 穴井支部長は「伝統を大切にしながら、見る人が飽きないような生け方を心がけている。若い世代にも生け花の魅力を伝えたい」と話した。(坂本有佐)