(左から)本間悠さん、倉成英俊さん、緩利誠さん、三石原士さん=佐賀市の佐賀バルーンミュージアム

 佐賀藩の藩校・弘道館をモデルにした講座「弘道館2」が22日、佐賀市の佐賀バルーンミュージアムで開かれた。働き方と教育の専門家を招き、自分の心を知り、将来をデザインするためのさまざまなアプローチを学んだ。

 総合人材サービス会社パーソルキャリアの三石原士(もとし)さん、昭和女子大現代教育研究所の緩利(ゆるり)誠さんが講師を務めた。県内の中学1年~24歳の30人が参加した。

 三石さんは相手の立場に立って語り合うワークショップで、新たな視点の見つけ方を提案。「ポジティブでいることにエネルギーを注ぎ、選択肢を減らさない行動をして」と助言した。

 緩利さんは「やりたくないこと」から理想や目標をあぶり出す自己分析を説明し、「自分の心の動きに従って人生を面白がって」とメッセージを送った。

 「目付役」として講座をプロデュースする倉成英俊さんと、佐賀之書店の本間悠(はるか)さんも登壇した。倉成さんは現代の多様なキャリア形成のあり方を紹介した。本間さんは「佐賀で本屋をしたいと口にしていたら声がかかった」と書店の開店を振り返り、思いを言葉にする大切さを強調した。

 受講した致遠館中2年の山田愛織(あいり)さんは「人の意見をしっかり聞けて、自分の意見を押しつけない人になりたい」と感想を話した。(花木芙美)