ヘビの形をしたサツマイモを収穫した石松静夫さん=神埼市神埼町

 大きな頭に、ぐるぐると巻き込まれた尻尾。来年の干支(えと)のヘビにそっくりな重さ約5キロの巨大サツマイモが、神埼市神埼町の石松静夫さん(77)の畑で採れた。「芋づる式を想像して掘り起こしてみたら、大きな塊があった」。初めて挑戦したサツマイモ栽培で、思わぬ大物と出くわした。

 家庭菜園を始めて8年目。ホームセンターでいい苗を見つけ、初めてサツマイモに挑んだ。収穫シーズンを迎えた11月上旬、傷つけないよう慎重に掘り進めると、高さが25センチを超える巨大なイモが2個現れた。そのうち1個がヘビ型で、石松さんは「来年は良いことがたくさんある前触れかな」と笑顔で話す。

 「せっかくなら目玉を付けて飾りたい」と喜ぶ妻みさ子さん(75)は、巨大なイモを食べ切れるかどうかが心配という。「大きすぎて焼き芋にはできない。天ぷら、大学芋、豚汁…いろんな料理を作りたい」と腕まくりをする。(樋口絢乃)