CSOの連携拡大などについて意見を交わしたトークセッション=佐賀市のグランデはがくれ

 社会課題の解決に向けて活動する県内の市民社会組織(CSO)が、企業や金融機関、行政関係者と交流するイベントが17日、佐賀市で開かれた。講演やトークセッションを通じて、約70人が協働のための資金面での支援やネットワークの拡大について考えた。

 講演では、地域金融機関の有志が集まる「ちいきん会」代表理事の新田信行氏(千葉県)が「コロナ後に元気があるのは事業者と行政、金融機関が連携している地域で、共助の重要性が増している」と説明した。

 CSOの資金確保については、事業に共感する賛助会員を募る方法などを紹介。その上で「決算書など目に見えるものだけではなく、10年後にどうあったらいいかを、こういう場でみんなで考えることが大切」と呼びかけた。

 トークセッションでは県内のCSO代表も登壇し、ネットワークの拡大やふるさと納税を活用したCSO支援の考え方などに関して意見を交わした。

 懇親会には山口祥義知事も参加し「皆さんの活動で佐賀が潤いのあるまちになっている。行政も同じ方向を向き一緒に意見を出し合っていきたい」と連携を強調した。(北島郁男)