今年の初売りの様子。物価高騰が続く中、県内の商業施設では食品や家電の福袋を充実させる=1月2日午前、佐賀市の佐賀玉屋本館

 今年もあと5日。佐賀県内の大型店では、初売りに向けた作業が本格化している。物価高騰で消費者の財布のひもは固いが、各店舗では、お得な目玉商品や福袋を数多く用意し、福を呼び込んでもらおうと準備を進めている。

 本館建て替え作業のため、南館と東別館で営業を続けている佐賀玉屋(佐賀市)は2日から初売り。今年も、販売価格の4~5倍相当の商品が入った大人気の玉屋食品福袋(2千円、午前8時半から整理券を配布)など福袋約2800個を用意する。70万円相当のペルシャ絨毯(じゅうたん)などが入った福袋(22万円)、50万円相当のパールネックレスとイヤリングのセットが入った宝石福袋(20万2500円)など、高価格帯の福袋も充実している。来年は2、3日に餅まき大会も行う。

 「元日は今年と同じ程度の5千人くらいは開店前に並ぶのでは」と予想するのはゆめタウン佐賀(佐賀市)の日焼政美支配人。スターバックスや無印良品といった人気の福袋はインターネットでの事前予約が主流になっている。4日はアンパンマンショー、5日はお笑い芸人のウエストランドのステージを催し、長い正月休みの客足確保に力を入れる。

 元日から初売りを行うイオン佐賀大和店(同)では、個数限定で干支(えと)の置物を配布し、家電や衣料品といった生活必需品の福袋を多数用意する。2日には、爆上戦隊ブンブンジャーの撮影会、三が日はマルシェなど、盛りだくさんのイベントで買い物客を呼び込む。

 同じく元日から営業のモラージュ佐賀(同)では、お年玉大抽選会(1日)や商品券が当たるくじ引き(2日)のほか、3日は永井裕子ミニライブ、4日は獅子舞イベントを行う。ゆめタウン武雄では、新春ゆめ福引(1日)、バルーンアートショー(3日)、小島よしおお笑いライブ(4日)などで正月を盛り上げる。(福本真理)