佐賀県沖の有明海で養殖された秋芽ノリの今季3回目の入札会が24日、佐賀市の佐賀海苔共販センターで開かれた。販売枚数は前年同期を下回る9398万8500枚で、病害や栄養塩不足などが生育に影響した。平均単価は26円64銭と高値が続いている。過去2季の不作による商社の在庫不足や、高水温のため他産地の生産が遅れていることが要因とみられる。

 佐賀県有明海漁協の14支所から出品し、51の商社が参加した。販売枚数は前年同期を約26%下回り、少雨と赤潮による栄養塩不足や高水温に伴うアカグサレ病に加え、前回入札からの期間が通常より2日短いことも影響した。中間漁場から沖合を中心に栄養塩が不足し、出品された約27%で色落ちが見られたという。