サンタクロースは空飛ぶ宅配便ではありません

 今年、1年生の間に流れているうわさ。「4年3組の黒須(くろす)三太くんにおねがいの手紙を書けば、クリスマスにはほしいものがもらえる」らしい。

 そんなわけあるかよ…とうんざりする三太ですが、くつ箱に届(とど)く手紙を捨(す)てるわけにもいかず、偶然(ぐうぜん)見つけた「サンタクロースあて」と書かれた赤いポストに入れてみることに。すると、赤鼻のトナカイ、ルドルフが現(あらわ)れて、今年のサンタ役に三太が選ばれたと話すのでした。

 続々と増(ふ)えていく手紙と、クリスマス本部から送られてくるプレゼントのチェック。トナカイに乗る練習もしなければならず、三太は大忙(おおいそが)しです。

 そんな中、手術(しゅじゅつ)の前にサンタさんに会いたいとの願い事が舞(ま)い込(こ)みます。これはなんとかしてあげたいと、ルドルフは行方(ゆくえ)不明のサンタクロースを探(さが)しに行ってしまいます。

 トナカイ不在(ふざい)のまま、友人のたくやと和人とで配達をすることになった三太。クリスマス嫌(きら)いな三太が奮闘(ふんとう)する姿(すがた)をぜひ最後まで見届(みとど)けてください。

 (企画・情報課 寺崎さやか)

ほかにもこんな本をおすすめ!

◆しごとをみつけたサンタさん
 スティーヴン・クレンスキー/さく
 S.D.シンドラー/え(好学社)

◆クリスマスマーケット
 降矢 なな/文・絵(福音館書店)

◆名探偵ポアロ クリスマス・プディングの冒険
 アガサ・クリスティー/著
 奥村 章子/訳(早川書房)

 紹介している県立図書館の本は、皆さんが住んでいる市や町の図書館からも借りることができます。本の世界に触れてみてください。問い合わせは県立図書館、電話0952(24)2900。