最優秀賞に輝いた鳥栖工業高の生徒ら=佐賀市文化会館

学習の成果を発表する生徒たち=佐賀市文化会館

活動内容を発表する最優秀賞の鳥栖工業高の生徒たち=佐賀市文化会館

 佐賀県内の工業系高校の学習成果発表大会がこのほど、佐賀市文化会館で開かれた。7校が参加し、最優秀賞にはキューポラ(溶解炉)を使った表札製作を発表した鳥栖工業高が選ばれた。

 生徒たちは、全国でも珍しいキューポラの実習で表札作りに挑戦した。鉄を溶かして型を作るところから取り組み、地域の中学校の校名が入った縦2・8センチ、横8センチの表札を製作。「デジタル化されても、作る人の思いや気持ちが見て分かる製品作りが大切」と発表した。

 有田工業高は有田駅へのプロジェクションマッピングの投影、北陵高は太陽光発電を利用したイルミネーション作りなど、高校で学んだ知識や技術を生かした活動を紹介した。審査委員長を務めた佐賀大理工学部の佐藤和也学部長は「どの活動も地域貢献につながるもので驚いた」と講評した。

 鳥栖工業高機械科3年の古川初芽さんは「失敗と成功を繰り返し努力を続ける力と改善する力が身に付いた。この経験を将来に生かしたい」と話した。優秀賞には北陵高、優良賞には佐賀工業高が選ばれた。(松尾綺子)