神埼市脊振町に国が建設を予定する城原川ダム事業に関し、予定地周辺のダム水源地域振興策を協議する「水源地域活性化推進会議」の第2回会議が20日、神埼市役所であった。具体的な施策に取り組む作業部会の立ち上げから1年が経過し、これまでの活動内容を報告しながら地域の将来像について意見を交わした。
会議には、市や国土交通省佐賀河川事務所、区長会など関係者16人が参加した。冒頭で實松尊徳市長は、「ダム建設を新たな地域活性化の起爆剤とし、多様な関係者が連携、協力しながら取り組んで計画を一つでも多く実現していきたい」とあいさつした。
「自然環境の保全」「まちの働く場づくり」など五つの方針で分けた5作業部会の会長が、活動内容や課題について報告。予定地周辺や上流地域にある歴史・文化的資源を結んだ観光ルート創出を目標としている部会の真島久光会長(脊振を愛する会所属)は、ダム建設に伴う県道の付け替え計画に触れ、「観光客の増加や企業誘致にもつながるので、ダム事業の完成と同時に三瀬神埼線の整備も完了してほしい」と要望した。(樋口絢乃)