みやき町は18日、町内66カ所の消火栓ホースの格納箱から金属製の器具(総額約197万円)が盗難被害に遭ったと発表した。鳥栖署に被害届を提出している。
町防災安全課によると、今月1日に消防団員が町内の格納箱を点検中、消火栓とホースをつなぐスタンドパイプと呼ばれる金属製の器具がなくなっていることに気づき、町に報告した。これを受け、町内約400カ所の格納箱を全て確認したところ、金属製のスタンドパイプ64本分がなくなっていたほか、消火用ホースの筒先やマンホールの開閉器具なども一部でなくなっていることが分かった。
格納箱は火災の際、住民が初期消火に使うことを想定していることから、施錠はしていない。なくなったスタンドパイプは高さ約1メートルで真ちゅう製とみられ、アルミ製のものは被害に遭っていなかった。
同課は、被害防止策について「これまで消防団で月に1回程度の点検を実施してきたが、今後は点検の頻度を増やし、警報システムの導入も検討したい」としている。(井手一希)