高齢ドライバーに安全運転を呼びかける講習会が6日、佐賀市の旧さがけいば佐賀場外発売所で開かれた。県内の47人が参加し、シミュレーターを用いて認知機能を確かめ、自家用車でコースを回って運転技術を確かめた。
シミュレーターでの講習では、運転に必要な反応やハンドル操作を検査し、視覚障害をチェック。実車講習では、段差などが設けられたコースを自家用車で回り、モータースポーツの選手らが参加者の運転の癖を客観的に評価した。
毎日運転するという大嶋ヨシミさん(76)=小城市=は「自分で思っていたより正確性が足りなかった。安全を心がけ周りに迷惑をかけない運転をしたい」と話した。
主催したNPO法人グッドドライバー・レッスンの田中優美子さんは「免許返納などの話題は家族間では伝えづらいと思う。『グッドドライバー』のまま運転を卒業できるよう、家族で話し合うきっかけにしてほしい」と呼びかけた。
県くらしの安全安心課によると、今年県内で起きた交通死亡事故24件のうち、65歳以上の高齢者が最も過失が大きかった事故は8件で、全体の3割を超えるという。(丸山美陽)