お口の健康は、毎日の食事や会話にもつながるとても大切なものです。以下のようなお口のトラブルを自覚することがあるでしょうか。

・歯ブラシ使用時に出血する。

・朝の起床時に歯肉に違和感がある。

・口臭があると言われた。

・歯肉が下がり、歯が長く見えるようになる。

・体調不良時、歯肉が腫れる。

・歯の動揺を感じることがある。

 「歯周病」には、炎症が歯肉に限局した「歯肉炎」と歯を支えている歯槽骨が破壊されて歯がなくなる「歯周炎」があります。

 上の症状が複数当てはまると、「歯周炎」の可能性が高く、歯科医院での治療が必要となります。

 この歯周病は糖尿病と相互に悪い影響があることが最近分かってきました。糖尿病をお持ちの方では歯周病が悪化しやすく、逆に歯周病があると糖尿病の血糖コントロールが難しくなることがわかっています。そして最近の研究では、歯周病の治療をきちんと行うと血糖値が改善するということもわかっています。

 歯周病があると、どうして血糖値が高くなるのか? その結果、歯周病治療でなぜ血糖値が下がるのか? 次回これを少し詳しく述べていこうと思います。

 参考文献・「国立国際医療センター」ホームページ

 (北村歯科医院 服部信一)