太良町のJR長崎線多良駅で、新たに線路西側から出入りできる「多良岳口」が整備され、12日に記念式典が開かれた。西九州新幹線の開業に伴い、並行在来線区間の多良駅舎が佐賀県の所有となったことで、県と町による利便性向上のリニューアルが実現した。
多良駅の出入り口は駅舎のある東側1カ所だった。西側の住民は離れた場所にある踏み切りを利用するしかなかった。県と町は、使われなくなっていた3番線のレールを撤去し、代わりにホームにつながる30メートルのスロープを設置した。
総事業費は約9800万円。県は約5200万円で鉄道施設を改修し、町は約3600万円を投じて「多良岳口」周辺にロータリーを備える進入路を整備、駐車スペースも確保した。